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2015.10.14 UP!

東洋医学でストレスマネジメント

漢方1-01

ストレスって何?

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あなたはストレスを感じていますか
自分のストレスに気付いていますか

現代社会を生きる私たちのまわりには、人間関係、新しい環境、仕事のプレッシャー、将来への不安など、様々なストレスが蔓延しています。

そもそもストレスという言葉は、元々物理学で使われていた用語です。
物体の外側からかけられた圧力によって歪みが生じた状態を言います。

例えば、風船を指で押さえ、歪んだ状態がストレスというわけです。

医学的には、こころや身体に外部から刺激がかかり、それに適応しようとして、こころや身体にさまざまな反応が生じた状態となります。



ストレスがかかると、どうなるの?

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ストレスの反応は、心理面、身体面、行動面の3つに分けることができます。心理面での 反応には、やる気の低下・イライラ・不安・鬱っぽいなどがあります。
身体面での反応には、ふしぶしの痛み・頭痛・肩こり・腰痛・目の疲れ・動悸や息切れ・胃痛・食欲不振・便秘や下痢・不眠などさまざまな症状があります。
また、行動面での反応には、飲酒量や喫煙量の増加、仕事でのミスや事故の増加などがあります。
ストレスが掛かっている状態を放置すると、私たちの身体に歪みが生じてしまい、思わぬ不調をもたらすのです。

ストレスへの反応は自律神経が関わっていますが、自律神経とホルモンバランスは脳の同 じ場所でコントロールされています。そのため、ストレスの影響が出てくることが多くみられます。

女性であれば、生理不順、無排卵、生理痛、卵子の質の低下などといった婦人科系に悪影響が出てくる可能性があり、男性では性機能の低下、精子の運動率の低下、精子数の減少などの症状が出てきやすいです。原因不明の不妊症カップルの場合、ストレスを取り除くことでうまく妊娠するケースも多々あります。



ストレスの特効薬は?

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ストレスは当然目に見えません。まず自身の心で感じるものです。
病院でストレスの特効薬などといったものを貰えれば良いのですが、残念ながら存在しません。そのため、セルフマネジメント(自己管理)が重要になります。

具体的には、ストレスに対して、「ストレスを溜めないようにすること」、「溜まり次第速やかに発散すること」が、様々な不調から心と身体を守ることにつながります。

ストレスを溜めないようにするには、すべてにおいて我慢しないことです。しかし現代に生活して行く限り、我慢を一切しないなど不可能です。

また、ストレスを発散するには、カラオケ・スポーツ・ショッピング・趣味に没頭・友人とお喋り・美味しいものや甘いものを食べる・お酒を楽しむなど、ストレス発散の仕方は様々。自分にあった方法をとることが効果的です。

ただ、そういった時間が取れないから、ストレスが溜まるわけで、ストレス溜まりやすい方は、実際に発散することは難しいのが現状です



東洋医学でストレスマネジメント

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西洋医学、つまり病院の薬は身体を興奮させる、もしくは身体をリラックスさせるといった一方向に変化させることを得意としています。ただ、ちょうどいいところに調整することは苦手です。反対に東洋医学は、そこが得意分野です。

東洋医学では、強いストレス、または慢性的なストレスは五臓六腑の「肝」を傷つけてしまうと考えます。この「肝」を補ったり、整えたりすることで、ストレスに対処します。
東洋医学での「肝」とは、お酒の分解をしている肝臓ではなく、自律神経やホルモンバランスのコントロールをしている臓器と考えています。イライラ・不安・不眠・頭痛などといった症状が出てきてしまった状態は「肝」が乱れた状態と捉えます。

漢方薬ではサイコ・コウブシ・シソ・ハッカといった「肝」を調整する生薬が入った処方がよく用いられます。

「加味逍遥散」(かみしょうようさん)「抑肝散」(よくかくさん)「香蘇散」(こうそさん)」などが代表的な処方です。これらの処方を使い分けることで効果的に状態を改善させることができます。


鍼灸でも同様に、「肝」を整えるツボを鍼やお灸などでの刺激を駆使して治療をしていきます。漢方薬は胃腸から吸収されるだけでなくにおいや味から身体を刺激します。鍼灸では鍼の刺激や熱の刺激によって身体に働きかけます。

また、「肝」を継続的に強くしていくことで、ストレスに強い身体作りが可能です。

東洋医学には「食養生」という考え方があります。
文字通り、私たちの身体を構成しているのは「食」であり、病気を治す薬と同じぐらいに 「食」が大切であるという考え方です。
例えば、ねぎ、みょうがなどの香味野菜、香草類、たけのこ、ふき、ごぼう、クコノミなどが、「肝」を労わる食材です。またミントやジャスミン、ミカンの皮など、香りの良いお茶もオススメです。これらを積極的に取り入れることで、ストレスに強い身体を作ります。


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漢方や鍼灸、食養生といった東洋医学はストレスを緩和するだけでなく、ストレスを予防することが可能です。特に子宝をご希望の場合は、ストレスは大敵ですので、生活の中に上手に取り入れることによって、ストレスに負けない心と身体作りを行ってください。



教えてくれたのは

誠心堂薬局 自由が丘店

早川 友樹 先生

誠心堂薬局自由が丘店店長 国際中医師認定A級 薬剤師 東京薬科大学薬学部卒

誠心堂薬局 自由が丘店

☎03-3718-4193

東京都目黒区自由が丘2-13-4 リバティビル1F

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