2016.03.30 UP!
一般的に高齢出産の境界線でもある「女性の35歳」。
35歳以上になると、妊娠の可能性が低くなってくるという話も…
今回は、そんな高齢出産と言われる35歳からの妊活のポイントをご紹介します。
生理があるから妊娠できるは勘違い?

最近のアラサー・アラフォー世代の女性は本当に若くて綺麗な女性がたくさんいますよね。雑誌などで、「美魔女」なんて呼ばれる女性もいます。しかし、見た目の年齢は下がっていても、大昔から女性の生殖年齢はまったく変わっていないのです。
妊活にとっては、見た目年齢よりも、体の内部の年齢が重要になります。
たとえば、生理があるうちは妊娠できると思っている人はとても多いと思いますが、実はそれは勘違いなのです。おおよそ閉経する10年くらい前から妊娠ができなくなります。排卵がなくなった後も、卵の周囲の細胞が10年ほどホルモンをつくり続けるので、それで生理があるなのです。もちろん、閉経も人によって10年ほどの幅があるので、妊娠可能の上限にも幅があります。
20年前なら35歳以上でお産する人は高齢出産ということで心配し、それなりの姿勢で対処したのが、今は35歳はもちろん、40代でも普通に妊娠・出産できるという考えを持たれやすくなっています。
テレビや雑誌などのメディアでは40代で赤ちゃんができたという有名人の例も珍しくありませんが、多くの場合、大変な努力や治療をしているはずです。
かなり厳しいと言える現実ですが、そのことを知ることからまずは始めて欲しいのです。
卵子について

どんなに気を使っていても、卵子はどうしても老化していってしまいます。なので、少しでも卵子の状態を維持していくことも大切なことです。
また、一生のうちの卵子の数というのは決まっているものです。途中で増えることも無いのです。なので、35歳からの妊活では、卵子の数が減少しているということも頭に入れて妊活を行わなければなりません。
子宮や卵巣の状態もチェックしましょう。妊娠をするには、排卵、受精、着床ができることが条件となりますが、子宮や卵巣の状態が健康ではないとそのようにはなりづらいと言えます。そのため、自分の子宮・卵巣の状態を知り、健康な状態に整えることは大切です。
妊娠のための心とカラダの健康

卵子を若返らせる事はできませんが、出産できるカラダをつくることはできます。
妊娠や出産には、健康な心とカラダがなくてはできません。卵子の老化は止められませんが、健康な心とカラダをつくることができれば、妊娠する可能性も上がります。もちろんその他にも様々な条件が整って初めて妊娠にいたるのですが、一つには心とカラダの健康が総合的に問題ないというレベルになければ、難しいことなのです。
まずは、いつ妊娠したくなっても良いように健康的な体作りをしましょう。
温活の方法と効果

35歳からの妊活では、「排卵後の体の温め」が大切です。
効果的にカラダを温める方法をご紹介いたします。
◎よもぎ蒸し
「よもぎ蒸し」は、よもぎを煎じて下半身を蒸すという、韓国に伝わる民間療法です。 スチーム効果とよもぎの薬効成分が合わさり、血行促進や、陰部を直接暖めるので、体が芯から温まります。 妊活中の女性は、下腹部に留まっている血行を血流を良くして、婦人科系の症状を改善する効果が期待出来る、と言われています。
◎半身浴
カラダを温める上で、特に下半身を温める事が大切です。そして、下半身を温めるのに効果的な方法が「半身浴」です。ぬるいと感じる位のお湯に20〜30分間、半身浴をする。たったこれだけですが、時間をかけて温まったカラダは湯冷めしにくく、半身の滞りがちな血行促進、冷え性の改善も期待できます。
卵子のための健康的な食事

妊活中には特に食事に気を使っていると思いますが、卵子の健康状態を整えるためのおすすめの食事を少しご紹介します。卵子の健康状態を整える事は簡単ではありませんが、食習慣を改善することで健康にも繋がります。
杭酸化食品や大豆食品

イソフラボンは妊活中には積極的に摂取したい栄養素です。イソフラボンは、抗酸化食品として有名ですね。卵子の老化の原因となる酸化を防ぐと言われています。
例えば、ココアや緑茶、大豆などがおすすめです。
なかなか取れないという方には、サプリメントも有効な手段です。妊活中には摂取したい栄養素が多くありますので、サプリメントなどで賢く栄養素を摂取することが大切になります。
質の良い油脂

質の良いホルモンを分泌させるためには、良質の油脂が必要となります。良質な油脂は、オリーブオイルや菜種油、しそ油、などがおすすめです。良質な油脂を摂取して、良質はホルモンを分泌して下さい。
逆に、スナック菓子などの油は良質ではありませんので、避けるべきです。
パートナーとの性生活を前向きに

妊活中のセックスに対して様々な悩みを聞きますが、一番は「義務のように感じてしまう」ということです。これについては女性も男性も同じ様に感じるようです。妊活が原因でセックスレスになり、離婚に至るケースもあるといいます。
妊活を続けていると、どうしても、排卵のタイミングに合わせて性行為を行う、タイミング法をします。そして、次の月経まで待つ。その間には、妊娠の可能性が無いので、性行為はしないとなってしまうようです。
ただ、タイミング法の時のみ性行為を行うという方法では、妊娠の確率は上がりません。医学的ではありませんが、愛情のある性行為と子作りのための性行為では、妊娠の確率が違うそうです。当然、愛情がある行為の時のほうが確率が上がるのです。
妊娠は、現在の医学でも、100%解明されていない部分があります。もしかしたら、愛情なども密接に関係しているのかもしれません。
また、不妊で悩んでいる夫婦の中には、単純に行為の回数が少ないだけということもあります。マンネリしてしまうこともあると思いますので、新婚やカップルの時の様に、環境や雰囲気を変えたりして、回数を増やすようにするのも良いかもしれません。
いずれにしても、妊活は一人だけで行うことではありません。パートナーと協力しあいながら、できることを実践していくことが大切です。
妊娠から出産は奇跡の連続です。最近は乳幼児をめぐる残念なニュースを目にすることもありますが、命をつなぐ人生を送ることを決断したなら、奇跡をつかむための努力をしないといけないのかもしれません。
お読みいただいた全てのベビ待ちの方が、良い出産に巡り会えることを願います。